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なんのためにするのか

会議に出ていた。
ある行事を、今後はどうしようかという内容だったが、とにかく意見がまとまらない。

「運営する方も、なかなかたいへんなんですよ〜」
「そうですよね、人を集めるのも簡単じゃない」
「ただ、集まった人たちは、比較的満足しているみたいです」
「じゃ、もっと満足度を上げるために内容を充実させましょう」
「なら、・・・とか・・・とかを盛り込んで・・」
「そうですね、・・・なんかもいいんじゃないですか」

(= みなさま しばし盛りあがる =)

「でも、それって、お金もかかるし、結構人手が要りますよね」
「運営費については、これ以上は難しいと言われています」
「じゃ、マンパワーでなんとかするしかないですよね」
「ええ、もっと運営側の人手を増やしましょう」
「では皆さんからそれぞれ個別に声をかけて頂いて、集める方向で・・」
「いや、それは難しいですよ、みんな忙しいですし・・」
「う〜〜ん、そうですよね・・」
「プログラムを減らすというのは、どうです? 負担を減らせますよ」
「それいいですね」
「いや、それは譲れないですよ、せっかくのカリキュラムですし、参加者の満足度も下がりますよ」
「それは、困るな、ただでさえ集めるのに苦労してるんだからぁ」
「これ以上参加者が少なくなったら、運営側の効率が悪くなりますよね」
「なかなか難しいですね、どうしましょう、菅原先生、ご意見ありますか」

「・・この行事、やめましょう・・ 私には、なんのためにやるのかが、まったくわかりません」
(= みなさま 苦笑 =)

「え、え〜 まあ、なんというか、これまで続けてきたわけですし・・ま、一応、継続して欲しいという一部の上層部の意見もありますし・・」

「やる目的がはっきりしていて、やった方がよい、というのであれば、やりましょう。そこでの問題は、解決すべく考えて努力しましょう。しかし、ここにいるみなさんに、やった方がよいという強い想いがないのであれば、やめましょう。なぜなら、これ以上話し合っても答えが出ないからです」
(= みなさま 場がしらける=)( また やっちまった。。)

司会者がなにやら言って、会議は終わった。
「一応、委員会で話し合って、いろんな意見がでた、ということで・・・ま、いちおー、来年度もなんとか続けるということで、えーー、私の方からですね、報告しておきますが・・・あーー、よろしいですかね」

一人で鞄の蓋を閉め、そそくさと部屋を後にした。
私に、話しかける人はいない。

ま、仕方あるまい。
こればっかりは。

でも、思い当たる節のある人は、これを読んでほしい

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

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