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北陸と荷風と腹部救急

腹部救急外科学会でのハンズオンセミナーのため、金沢にお邪魔している。

このところ真皮縫合の認知度も、ずいぶん高くなったなぁと感じる。やってはいないが知っているという外科医も入れると、8~9割ではないだろうか。あるメーカーの調査では、実施率は30%あたりとのこと。ここまでくれば、Early majority の確保は時間の問題と思う。

ハンズオンを組み込んで頂いた講演だったが、50名プラス立ち見と盛況だ。
テーブルの間を歩いて見てゆくと、結構みなさん上手で、うれしくなる。たくさん質問ももらって、よいセミナーだったと思う。

今回は仕事の都合もあり、電車で移動した。
越後湯沢から金沢まで、はくたかで約3時間の旅。

この電車、実は、けっこう好きなんです。直江津までの山岳ラインと、金沢までの沿岸ラインが見せてくれる景色は、ほんとにきれい。トンネルが多いけど、その合間にふわ〜〜と広がる山間の雪景色。青海あたりで伴走しながら見る、北の水平線。

BGMをどうしようかとipodを眺めていたら、永井荷風の墨東奇譚の朗読が目に入った。
神山繁さんの声と、あの頃の日本語のリズムがとても心地よくて、なんにもしない3時間でした。

永井荷風/原作、神山繁/朗読 『ぼく東綺譚』 | 新潮社

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