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口蓋裂学会

口蓋裂学会に来ている。

今回は、口唇裂手術に一石を投じた、カナダのDr. Fisher の講演がよかった。
( point 21 の謎も聞けたし・・)
歴史の流れから自然に導き出されたような、シンプルで美しい手術法で、私もフォローしている。

参加する度に思うことだが、口蓋裂の治療はむつかしい。
それは、医学的な理由だけでなく、
長い治療期間に伴う通院時間といった地理的な問題や
治療回数に伴う経済的な問題なども絡むからだ。

そして、もう一つ。
難しく、というか複雑にしている理由が、治療者側の都合だ。

このことはこちら側も、分かっている(と思うし、そう信じている)。

しかし、実際には都合を患者側に押しつけているのであれば、
そこを何とかしないことには、難しさの解決には近づけない。

amazon.com、CEOの Jeff Bezos さんの言葉に、
「顧客を出発点に、そこからさかのぼってサービスを考える」というのがある。

もっと、もっと患者さんの視点から治療を考えることが、当たり前になる必要がある。

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