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デジタル楽器

先日、フラッとレコード屋によって、古い jazz を数枚大人買いした後、久しぶりに楽器屋を覗いてみた。

オットーリンクやセルマー、デュコフのマウスピースがあって、手に取ってみると、懐かしい。
今でも価格は2万前後だ。

学生時代は、買い換えの時など迷いに迷って、やっと買いに行ったような気がするが、今なら、1-2分考えて、2本くらい買ってしまいそうだ。
これが大人の余裕じゃ、とも思うが、一抹の寂しさもある。
あの頃の一途さや、ひとつひとつの気持の重さは、別の姿になってしまった。

もちろんそれも好きではある。

楽器の進歩もすごい。
デジタル処理が、多くのものを変えた。

驚いたのは、ドラムセットだ。
デジタルのパッドになりつつあるのは知っていたが、ハイハットのペダルの先がコードになっていて、独立稼働するシンバル部分と繋がっている。
すごい。
もうネジが緩んで、スカスカになったり、ストロークが変わっちゃったりしないんだ。

そういえば車のブレーキやアクセルも、もはやバーチャルだ。
昔の油圧や、そのまた昔のワイヤーの、あのリアルはもうない。油圧風、ワイヤー風の味付けがなされた操作系。

手術もダビンチで、ずいぶん変わるんだろうなぁ。
動きのデジタル処理がなされるからなぁ。
高名な外科医○○先生風の味付けとか、ヘタなレジデント風の味付けとか、できるんだろうか。

私は、やさしい女性エスティシャン風の指の動きへの変換、お願い致しま〜〜す。

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