モードジャズ
ジャズのスタイルに、モードというものがある。
テーマに続くアドリブパートが、(時にテーマも)2-5-1といったコード進行ではなく、基調になるスケールで構成されているのが特徴だ。
このため、なんとも言えない浮遊感というか、自由というか、開放的な空間が演出される。
このモード時代を切り開いた曲が、Miles Davis の so what だ。
まずは、発表当時1959の第1期黄金バンドによるもの。
健康的なコルトレーンが見える。
なんとも都会的でクールなトーン。
しびれる。ぞくっとする。
次は1964の第2期黄金バンドによるもの。
モードの解釈が、さらに自由度を増した時代だ。
ほとんど、なんでもありという膨らみ方だ。
攻撃的でエッジのたったトーン。
こちらも、しびれる。ぞくっとする。
このあとのマイルスがどうなったのか。
・・・すごいことになってます。
幸いに私は、1988年のライブ・アンダー・ザ・スカイで見ることができた。
実に、過激でパワフルで、多彩な展開に、くらくらした。
進化し続けたマイルス。かっこよすぎる。
その頃の番組から。