形成外科学会総会2013
2013年の形成外科学会に参加する。
なんやかんやで、前日の講習会から毎日、口演があっていささか疲れたが、
いろいろと考えさせられた面白い学会だった。
ちょっとびっくりしたのは、80歳にならんとする重鎮の先生方を、多く見かけたことである。
そうした方たちが活躍された頃は、もちろん形成外科の黎明期であって、
医療界でもマイノリティーであった。
しかし、よい競争があった。
つねに変化しており、それが活気を呼び込んでいたし、
そのなかである種の結束力が生まれ、信念ともいえる強さが診療科に宿っていった。
しかし、形成外科が認知された後は、安定へと気分が移っていき、守りに入ったような気がする。
形成外科という名前に依存する人たちが増えてきて、主(ヌシ)のように振る舞い始める人たちが現れた。
すべてのことに言えることだが、あらかじめ規定されたモノは、すでに止まった存在である。
伝説になるか、風化するしかない。
人も知恵も組織も、変化しなければならないだろうし、
変化することで続いていくことができると信じている。
大御所の方々の姿を拝見して、変化の時代を生き抜いた覚悟に触れた気がした。
それにしても、参加人数が過去最高ときいて驚いた。
勉強とか向上とかって、ほんとに人を惹きつける力があるんだ、と思った。
私も、いくつかのインスピレーションを頂いたし、
学会で知恵を出し合うのって、やっぱり、いいな。