1. HOME
  2. ブログ
  3. SURGEON
  4. Works
  5. 形成外科学会総会2013

形成外科学会総会2013

2013年の形成外科学会に参加する。

なんやかんやで、前日の講習会から毎日、口演があっていささか疲れたが、
いろいろと考えさせられた面白い学会だった。

ちょっとびっくりしたのは、80歳にならんとする重鎮の先生方を、多く見かけたことである。

そうした方たちが活躍された頃は、もちろん形成外科の黎明期であって、
医療界でもマイノリティーであった。
しかし、よい競争があった。
つねに変化しており、それが活気を呼び込んでいたし、
そのなかである種の結束力が生まれ、信念ともいえる強さが診療科に宿っていった。

しかし、形成外科が認知された後は、安定へと気分が移っていき、守りに入ったような気がする。
形成外科という名前に依存する人たちが増えてきて、主(ヌシ)のように振る舞い始める人たちが現れた。

すべてのことに言えることだが、あらかじめ規定されたモノは、すでに止まった存在である。
伝説になるか、風化するしかない。

人も知恵も組織も、変化しなければならないだろうし、
変化することで続いていくことができると信じている。

大御所の方々の姿を拝見して、変化の時代を生き抜いた覚悟に触れた気がした。

それにしても、参加人数が過去最高ときいて驚いた。
勉強とか向上とかって、ほんとに人を惹きつける力があるんだ、と思った。

私も、いくつかのインスピレーションを頂いたし、
学会で知恵を出し合うのって、やっぱり、いいな。

関連記事