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SURGRY ART

行ってきました、粘土遊び、いや、造形教室。
しかも、芸術の都、ウイーンまで。

このところ形成外科医にとって、アートの概念が不可欠と感じていたので、この企画を知った時にはびっくりした。もちろんすぐに申し込んだのは、いうまでもない。

さてこのSurgery-art と題したワークショップは、オートリアの美容形成外科医、Dr.Wolfgang Metka が3年前からはじめたもので、いわば外科医のための造形教室だ。

ウイーン国立美術歴史博物館内にあるアトリエで、3日間に渡って行われた。

講師は、彫刻家で学芸員の Ilona Neuffer-Hoffmann さん。

まず、鉛筆による簡単なスケッチから始まり、木炭粉を使った2D表現を体験する。
そこから今度は、石ころや人骨を使った3D表現に移り、その違いを理解してゆく。

日常では、visual senseに依存している場面が多い。
目を閉じて、石ころやクレイをいじっていると、なにか、とても新鮮な感覚が蘇る感じだ。

お昼になり、みんなで館内のカフェに移動して、ランチをとる。
参加者は、UK、ギリシャ、イタリア、スイス、フランス、アルゼンチン、オーストリア、そして私を入れて9名。ほとんどが形成外科のバックグラウンドを持つ。

遠くファーイーストからやってきたのが珍しいのか、
「ねえ、どうやってこのワークショップを知ったの?」とみんなが聞いてくる。

「う〜ん、ある日、PCのメイルボックスに案内が入ってたんだよ」
「へえ、そうなんだ。でも、もうちょっとスパムレベルを上げた方がいいかもね(笑)」

みんな、明るくて楽しい連中ばかりだ。

午後からは、胸像を作り始める。
顔面のプロポーションやサイズなど、これまであまり意識していなかったことが、目の前に次々と現れてくる。

楽しくて、しかたない。
あっという間に時間が過ぎる。

翌日も、朝から制作。
目、瞼、鼻、唇、頬、顎・・・
顔の造形の、なんと美しいこと。
数限りない曲面の、無限の組み合わせが、多彩な造形を生み出す。
そして、それが、さまざまな感情を引き出す。

目で感じ、手で見る。
感覚の融合が起き、それが研ぎ澄まされてゆく。

3日目のお昼ころに、それぞれが完成に近づくが、なかなか手を止める気配がない。

「このあと、子どもの造形教室があるので、部屋を空けなければならないんです。途中で残念かもしれませんが・・・」といわれて、ようやく片付けに入る。

みな、名残惜しそうに、自分の造形に別れを告げる。

帰国の日の朝、ビュッフェにあったシャンパンをグラスに注いでみた。
テーブルにおいたグラスの底から立ち上がる泡を見ていたら、
たしかに泡が手のひらを伝わってゆく感覚がした。

(ほんとだって!)

ウイーン国立美術歴史博物館

アトリエ内

Ilona と Dr. Metka

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