真夏の夜のゆめ
病院の検査室に居た。
目の前に、しろいおしりを出した人が横たわっている。
その向こうには心電図計があり、脇に高名な医師が立っている。
彼が、吸盤の電極をおしりに付け始めた。
どうやら心電図を取るらしい。
「えっっ、い、いつから、おしりで取るようになったんですか?」
思わず聞いた。
「去年くらいかな、私も知らなかったんだ。」
涼しい顔でそう言いながら、電極を付けている。
医学の進歩は、すごいなぁ、と感心しかかったが、
これって、進歩なんだろうか、と思いとどまった。
でも、なんかお灸みたいで、胸よりは気持ちいいかもしれないな、
などと考えていたら、目が覚めた。
このところの暑さのせいか、妙な夢だった。
でも、なぜ、あの高名な医師だったのかわからない。