伝言ゲーム
韓国の美容外科のレベルは 総じて高い
そのことは いくつかのクリニックに伺った経験や
学会の発表内容から わかる
ところが このところ 韓国で手術を受けられて
それが思ったようにいっていない
というご相談にいらっしゃる患者さんが すくなくない
「術前にお願いした希望内容と ぜんぜん違う・・・」
とおっしゃる
聞けば 私も手術を見せて頂いたことのある 一流のクリニックだ
施術に 問題はまったくない
むしろ とてもていねいで よい手術がなされている
「私は **をこうしてください ++については あまり変えないでくださいと お願いしたんです!」
「でも そうならなかった ということなんですね」
「はい そうです! あれだけ ちゃんと言ったのに どーして・・・泣・・」
「え・・っと で あなたは韓国語は 話せるんですか」
「いいえ 通訳さんにお願いして」
「その通訳さんは あなたが雇った方ですか」
「いいえ あちらの方で 用意してくださった方で・・・」
「では あなたの話した内容が どれだけ正確にドクターに伝わったどうか わからないですよね」
「・・・・」
ますます悲しそうな顔をされる
「でも センセイ! 私は ちゃんと言ったんです!」
「ごめんない あなたのことを 責めているわけではないんです。
ただ 海外で施術を受けるということは そういう事だと思うんです」
重要な会談などでは それぞれが 自国の通訳を同席させる
そして片方向(日米会談なら 日本側が日本語を英語にする 米国側が英語を日本語にする)で 行うのが一般的だ
つまり 発言者側が 発する言葉に責任を持つ という考え方になる
美容外科手術は 安全が第一であることに異論はない
そう言った意味では 施術数の多い施設がよいのはまちがいない
しかし その次に というかほぼ同じように重要なのが デザインだ
どこを どの程度 変化させるか
そういったことは 患者さん自身にしか わからない
だから それをきちんと伝えることが
美容外科治療の成功には欠かせない
とても大事な お顔の手術を受けるのであれば
ご自身で 信頼できる通訳を 雇うくらいのことは
必要なのかもしれません と思うのです