ナチュラル派
患者さんとの会話
「すがーらセンセーは ナチュラル派って言われてますよね?」
「えーっと そうなんですかね・・・(なんのこと??)」
「できれば ナチュラルっていうより,ガッツリやって欲しいんですけど・・・お願いできますか?」
「ごめん ガッツリって どういうこと?(ますます わからん・・)」
「しっかり変えて欲しいんです.なんとなくじゃなくて・・」
「ああ 大きく変化させるっていう意味なのね(なるほど・・)」
「あ,でもどっちかっていうと自然な感じが好きなので,あまり人工的になりすぎないようにお願いしたいですっ!」
「んん?? ちょちょっとゴメン・・・ それってつまりナチュラルでいいってことなんじゃないの?」
(また わかんなくなったわ・・・)
「えっと 違くて・・あの・・・なんていうか あまり変化がないのは嫌なんです!」
「・・・う〜〜ん たぶんだけど,アナタが言いたいのは,しっかり変化させるけど 作りものっぽくしないように ってことなんじゃないですか?」
「ハイ!そうです そうです! そういう意味です!」
いつから
ガッツリ系=大きな変化
ナチュラル系=小さな変化
になったのだろう.
もちろん大きく変化させると あちこちに無理がかかるので ややもすると人工的になりやすいのは確かだ.
でも それは技術によるところが大きい.
きちんとアプローチすれば 大きく変化させても自然な感じに仕上げることは可能だし
ヘタな外科医がやると ちょっとしか変わってないにもかかわらず,ひどく人工的で いかにも整形しましたっつ! って雰囲気になる.
この差は なんだろうか って考えはじめたときに出会ったのが 造形.
ちょっとした粘土の盛り,削りで 生きもすれば死にもする.
硬い蝋人形にもなるし やわらかい生命体にも なる.
ほんと 不思議だし 怖いんです.