術後が楽ちんな手術
IT関連のフリーランスの方で、事務所が自宅という方は少なくない。
あるいは、形式だけの貸事務所を契約して持っているという場合も多い。
なぜなら仕事のほとんどが、 ネットとPC上で済むし、
あとは打ち合わせなどで現場に赴くだけで、
特定の場所で仕事をするというスタイルにこだわる必要がないからであろう。
医師はどうか。
多くの診療科においては、やはり病院という特殊な機能から離れるのは難しい。
そこに居る必要がある。
ただ、カウンセリングやX線の読影などは、普通のスペースがあればできるし、
皮膚科も同様だろう。
外科医もおそらく、アメリカのようにアウトソーシングを組み合わせると、
可能なことは多いのではないか。
ただそのためには、できるだけ治療が手術単独で完結する必要がある。
術後のケアが煩雑であったり、処置の如何で結果が左右されるような状況を減らさなければならない。
そうでないと、そこを離れることができない。
またこうした努力は、同時にオペの質も高めることになるし、合併症も減る方向に向かう。
術後が面倒な手術は、改善の余地がある。
それを少しずつ達成してゆけば、形成外科医にとって新たな仕事のスタイルが生まれるはずだ。