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標準化その3

では、これまでの35年間、形成外科と美容外科とどう向き合ってきたのか。

1.本来、形成外科は問題解決型の診療科(米英医学)であるにも関わらず、術式や基礎研究の発展ばかりに気を取られ、あまりに学問寄り(ドイツ医学)になった。その結果、患者側に立った医療の質が低下した。

2.形態を扱う診療科であるのに、その科学的解析や評価法を疎んじてきた。(鼻の正確な表面解剖を知らない。あるいはセファログラムすら読めない)そのため形態に対する医学的で系統的なアプローチの意識に乏しい。

3.一方、美容外科はあくまで患者側のニーズに寄り添った問題解決型の診療を提案し続けてきた。もちろん一部においてそれが不確実であったり、ハイリスクな医療行為が先行した状況もあり、医療行為をビジネスとして扱うことに対する違和感は、依然として残っている。

4.この10年ほど、大学病院に美容外科が新設されてきているが、医師の意識改革が伴わず依然患者のニーズの受け入れなど診療の質に関しては課題が残っている。治療の質において大学病院というブランド力は、ある程度効果的に機能しているが、インターネットの普及に伴う情報量の増大とともに実質的な評価を同列で下される状況である。しかもその評価は決して好意的なものばかりでない。

こうした現在の状況を、それぞれ後ろ向きの視点からまとめると、次のようになろう。

形成外科は正常化 Normalization をエクスキューズに、結果の質を下げている。保険診療と医師教育の名の下に、治療の質を担保しない体質が蔓延している。比べるに値しない治療の技術と、医療に直結しない学問を盾に美容外科を不当に低く評価している。

美容外科は患者のニーズをエクスキューズに、治療の質を不確実にしている。最先端とトライアルの境界を曖昧にし、無理なビジネスに仕立てている。医療と事業の軋轢の緩衝材に形成外科を利用している。

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