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大阪形成外科集談会

大阪大形成外科同門の集まりに、細川教授と坂井先生が招いて下さった。

なんでも構いません!とのありがたいお言葉を頂いたので、キャリアパスとメンター、形成外科と美容外科についてお話させてもらった。
若い先生方には、あまりピンと来なかったかもしれないが、勇気を持って形成外科の道を進んで頂きたいという願いを込めたつもりだ。

懇親会では、懐かしい方々とたくさんお話することができた。
大学時代、研修医時代にお世話になった先輩や同僚。
こうした繋がりで今があると、しみじみ思った大阪ナイトでした。

以前、メンターとロールモデルについて書いたものを再掲します。(iwebはダイレクトリンクが貼れないんです (-_-))

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生き方を決める上で、大事なものの一つに、お手本というものがある。自由に生きたいと思っていても、すべてを手探りで決めて生きてゆくのは難しい。なんらかの目標やあこがれのようなものがあった方がよい。
そうしたものとして、メンターとロールモデルがある。

医学の世界において、メンターは多い。これは、つよい徒弟関係が仕事をする上で、生じやすかったからで、とくに外科系ではよく見られる。強いメンターは同時に、ロールモデルとしての影響力も持つ。

一方で、ロールモデル自体のバリエーションはとても少ない。医局に所属してそのまま教育職に就く、民間病院に勤務する、開業する、研究で民間会社に就職する、官庁に勤務するくらいか。たまに、弁護士や文筆家に転職したり、事業の経営者になったりもする。

これまでは、医師の生活はある程度守られていたし、比較的安定もしていた。ところが、訴訟の増加や勤務医の劣悪な勤務環境などの影響で、主なロールモデルに不安が生じた。
あるいは、メンターはいても、メンター自身が生活に不安を覚えるようになり、ロールモデルとして機能しなくなった。
その結果、今の若い医師たちは、どう生きるかということを決められないでいるようだ。乏しいロールモデルのどれに対しても、不安が大きい。だから、他人がどう生きているか、たくさんの情報を欲しがるし、できるだけ多くの選択肢からベストを選んで、「間違えない」ように生きようとする。

しかし、人生に「間違い」もなければ、ベストもない。
仮に、今、ベストを選んだとしても、その先にベストが繋がるとは限らないし、最悪に繋がっていることだって、今の時代はありうる。
いわゆる演繹的思考で人生をデザインすることはできない、ということだ。

人生の基本は、行き当たりばったりだと思っている。
けれども、ひとつの信じる星を見ながら進んで行けば、大きく道を間違えることはないし、一つだけでも歩みを進めれば、かならず星に近づくのだから、悩むことはない。

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