大好きな道具1
外科医、とくに骨を触るサージャンにとって、道具はとても重要だ。
重要というよりも、便利な道具は、ほんと、もう大好きだぁーーっ という感じに近い。
だから、基本的に道具フェチだし、完成度の高い骨切マシーンや固定具類を見ると、興奮してしまう。
外科医になってからこれまで、様々な道具を使ってきた。
中には1度きりというものもあったし、20年以上使っているというものもある。
少々、ご紹介を。
切る
手術では、まずほとんどの場合、「切る」ところから入る。
その中でもメスは「外科」のイメージの代表だろう。
しかしこの数年、メスに代わってよくお世話になっているのが、コロラドニードルだ。
モノポーラーの先端につけるものだが、低出力で切開凝固ができるため、
乳児の頭皮とか口腔内とかにはホントに重宝する。傷の仕上がりもメスと遜色ない。
またメスと違って、押す・引くといった動作がなく、ふわっと当てるだけで切れて行くのも良い。相方からの抵抗がないのには最初少し戸惑うかもしれないが、じきに慣れる。
固い線維性の付着を剥がすのも、ラスパより軽くできるのでなんかスマートに見える(と思う)。
おすすめです。