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技術の伝承

手術手技の伝承は、容易ではない。

どうしたらよいのか、
教職系の立場にいる多くの外科系医師は、悩んでいる。

技術が複雑であったり、暗黙知であったりすればするほど、それは困難になる。
watch and steal では、こころもとない。

技術の伝承の目的は、外科医療のレベルアップだ。
これには、2つのアプローチがある。

ひとつはボトムアップで、もう一つがプルアップだ。

ボトムアップのためには、テクノロジーに発展に注力すべきだろう。

「だれでも使える安全で便利が道具」の開発が、多くの外科医療のレベルを大きく底上げしたのは、疑いのないところだ。
止血のための電気メスや、切除に役立つキューサー、自動吻合器やナビゲーションシステムなどが、よく知られている。
シンプルな技術ほど、早く広く伝承できる。(テクノロジーは複雑でもね)

一方、高い能力を持つ外科医の育成、つまりプルアップも同時に行ってゆく必要がある。
そうでないと、治療のブレイクスルーが生じない。

で、その手段を考えていたところに、
鋭いコメントを頂いた。

“ 先生のような方が、相撲の親方みたいに
「器用だねえー」
と、高専や工業高校からスカウトすればいいのです。

英語なんかは大学入ってから鍛えれば、どうにでもなります。”

たしかに。

私も親方か・・・

ならば、今年は、スカウトするぞっ!!

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