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国民の健康と幸福

病院の外来に、多汗症治療のポスターが貼ってあった。
去年あたりから、ワキの多汗症にボトックスが保険適応になっているらしい。

多汗症には、これまでも、手術や神経節ブロックなどの治療法があり、
いずれも保険適応であった。

個人的には少し違和感があったが、お上の見解である。
従うだけのことだ。

ただ、術前の診断や、術後の効果判定に客観性の高い検査法がない。
だから、いささか面倒なことが生じる。

「多汗との訴えあり。(問診に来た時には)汗染みがシャツに出ており、多汗と診断された」
(こんな診断で、いいの?)

「治療の効果がないとの訴えあり。しかし検査用紙を当ててみるとさほどではない。
それなりに効果はで出てるようですが、と言うと、ここは涼しいんです、外に出ると汗が出るんです!とおっしゃる。」
(今年の猛暑では仕方ないと思われる)

そんなこともあって、こうした類を保険適応にするのは、ちょっと無理があるのではないかと思っていた。

しかし、以前ある学会で南米のドクターを話をしていたら、こんな事があった。

「ウチの国じゃ、脂肪吸引は保険だよ〜」
「ええっ、ほんとですか?!」
「うん、ほんとだよ」

ちょっと、びっくりした。

「あっあのう、それって医療費の問題とか、大丈夫なんですか?」
「えーなんでー、だって、女性がきれいになって幸せになればさ、たくさん買い物してくれるし、そうすれば働いてくれるようになるし、その方が、国はいいじゃん」

・・・まさに・・・

そうだよな、国の健康保険は、国民が健康な暮らしを営めるようなシステム構築が、目的だからなぁ。

そんなことを考えながら、しばらくポスターを眺めていた。

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