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わくわくするお金の使い方

若いドクターと、収入の話になった

「関西と関東だと、収入が違うんですよー。西の同期の方が、全体的にいいんですよ」
「ふ〜〜ん そこも西高東低なんやね・・・でもさ、今くらいの時って、そんなに使うことないでしょ、ましてや○○クン、独身やし」
「独身は余分です! まあジブンは、それほど使わない性分ですけど、みんなええ車とか、マンションとか。。。」
「マ、マセラティ!! な、な、なに考えとんのじゃ、いったい・・ ま、それぞれ、好きなようにすればいいけどな」

といいながら、心の中では、高級車とか持ち家とか、アホちゃうか、まともに手術もできんうちから、つまらん金の使い方して・・精進せい! とブツブツ

私はといえば、ずーーっと大学勤務だったから、収入は、公務員にちょこっと手当が付いたくらい
車は、先輩医師から10万円で買った古いブルバードからスタートして、40の頃はいすずのジェミニに乗ってた(なつかしい!)
家は、12万くらいの借家だった

そんな感じでもけっこう楽しくやれてたから、もっと収入を増やそうなんて思わなかった

で、何にお金を使ってたのか、よく思い出せないけど、当時、ウチにあったものでよそ様より多かったものといえば、絵と本くらいしかない
実際、それまで一番の高い買い物は絵だったし、本は、ちょっと置き場所に困るくらいあった

それから、30代のころは、とにかく手術がうまくなりたくて、そのためだったら、なにも考えずお金をかけてた
書籍とか海外のビデオとか手術器械とか
最先端を知りたくて2回留学したし、海外の学会にも家族づれでよく行ってたので、結構の出費だったと思う

でも、行く度に、えーー、こんなことができるんだ、うわーーすげーー、ぜったいこれできるようになりたいわー ってなって
いつも、わくわくさせてもらってた

あと、ちょうどコンピューターが出始めたころで、マックのメモリ増設に20万くらい、放り込んだりしてた
おかげで、術前後のデジタル画像閲覧がめっちゃ早くなった −>手術結果をなんべんも見る −>反省する => 次がんばる ってサイクルができたかもしれない

振り返ると、そんなお金の使い方をしてたのが、今になって役に立ってるのかなぁと思う

20代のころ無理して買った絵は、今までずーーーっと私の仕事場にあって、気持ちを晴れやかにしてくれるし
それなりに使いこなせるPCスキルは、診療やらクリニック運営に役立ってるし
なにより、あっちこっち、海外に行って得た手術のテクニックとか考え方は、宝物だよ
家族との思い出もね

ただ、当時はそんなこと、考えたこともなかった

ていうか、そのころに思いつく将来の展望なんて、ちっさくて、つまんないことだったろうから、よかったんだけどね

青年よ わくわくを求めて、歩いていこう  (除く むちゃなばくち)

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