AOCMF ミャンマー
AOCMFの講義でミャンマー、マンダレーにゆく。
空港から、町に向かう途中、懐かしい景色が続く。
3年前に来た時は、ちょうど民主化し多くの資本が入り込んできた頃だった。
ああ、この先、ロータリーがあって、看板がシャンプーかなんかで、その先は、橋だっけ、などと覚えていることに、自分でもびっくりする。
今回は、目耳病院(eye-ear hospital)で、外傷や骨折、腫瘍再建に関連した講義をする。
これまで何回か一緒に講義したことのあるシンガポールの形成外科医 Dr. TC Limが声を掛けてくれた。ほか、眼科医の Dr. Ganga,耳鼻科医の Dr Kenny Oo もチームとして参加していて、あとはインドの形成外科医Dr.Mokal と3日間の予定だ。
私も、なんやかんやで7本も講義が割り当てられてて、なかなか大変でした。(ってどころじゃなくて、正味、むっちゃシンドかったわ・・・)
近代化が一気に進んでいるといっても、やはりGDPやインフラなどの経済活動に主眼が置かれているのだろう。福祉関係はまだまだ後手に回っている感じで、この病院でも昨年はじめてCTが導入されたくらいだ。もちろん医療保険システムも未熟で、基本的には自費になる。
はじめは、僕らの講義がこうした背景のなかでどの程度の価値を持つのか、少し考えるところもあったけど、彼らの知識を吸収しようとする生真面目な態度が見てると、こうした不安も吹っ飛んだ。すごいよ、熱意。
午前の講義は滞りなく順調に進んだので、あー停電もなくなったんだーと思ったら、やっぱり、講演中にブチっつと切れた。
もちろん誰も慌てない。
参加者は、眼科医、耳鼻科医が主だったが、ヤンゴンからも頭頚部外科医、再建外科医、形成外科医などが参加していた。
夜の会食会場で、ひとりのドクターがやってきて、「私は、形成外科医なんですけど、日本のドクターに手術してもらったんです」と言う。
よく見ると頬部に皮弁が入っている。かなりよい仕事なのは、すぐ分かった。
「もしかして、岡山大学の先生ですか?」と聞くと、うんうんとうなずく。○○先生?と聞くと「え〜〜〜と、す、すいません、主治医の名前が・・・ええっと・・」と苦笑い。
数年前、オペで岡山大学に伺ったときに、ミャンマーへの医療サポートをしていると聞いていたので、ああ、こんな縁もあるんだ、としみじみ。
手作り感あふれるセミナー会場。
女医が多い。
これまでの低サラリーと、これからはビジネスだろう、ということらしい。
空いた夕刻に、マンダレーヒルに上ってみる。
眼下にたくさんのパゴダが見える
最終日は、ファカルティーメンバーで、ダウンタウンのショッピングモールに
もう、イーオンとかと全然かわらないよ〜
ロッテリアだよ
ジャパンストアって、これただの100均!
でも、ちと誇らしげな日本男児
皆で火鍋を囲む
かわいいスタッフ
なぜか、寿司もある
実は、これ、回転シャブシャブ寿司店!?
今回も、なかなか、おもしろい時間でした。
医療機器と知識とがパッケージとして扱われている現代医療に、ミャンマーがこれからどうアプローチしてゆくのか。しばらく見てゆきたいと思います。