新潟の社長さん
新潟で進めている、経産省の課題解決型支援事業が、無事採択されたとの連絡を受けた。
これで、いよいよ新しいデバイスの量産化に掛かることができる。
(新潟で旨い酒も飲めるっ〜!)
それにしても、新潟で会う町工場の社長さんたちは、強い。
男として「立って」いる。
太い大人だ。
大きな組織に寄りかかるのではなく、政府の保護下に置かれる訳でもなく、市井で逞しく生き抜いている。
温い環境を、あえて避けているかのようでもある。
ひとりで立てることは、若い頃からの憧れだった。
きっかけは、15歳のときの出来事だ。
のどかな地方の中学卒業式を終えた後、街に1つある小さなデパートのエスカレーターに乗っている時だった。
「ああ、今はもう○○○中学生の菅原君じゃないんだ。でも高校生でもない。じゃ、何の菅原君なんだ」と思った。
「無所属の菅原」でいることが、とても心許なくて怖かった。
拠り所のないことが、不安だった。
それから、ずいぶんと、大きな組織の中で仕事をしてきた。
よいこともあったが、甘えていたところもあった。
気をつけないと、ふやけた体になる。
骨太でいたい。