東北大カダバーコース
2016年からだから もうなんと7回目ですわ!!
東北大形成外科の今井教授が,外科医教育のための国の補助金制度を使って,手弁当で育ててきてくれたカダバーコース.
1回目から講師として呼んでくれて,それはもう 毎回毎回 勉強になっている.
感謝しかない.
解剖というのは 医学部時代には必須の講義で,約半年くらいかけて,体全体の解剖を学習するんだけど
実際のところ 医師になってから後に解剖をする という機会はきわめて少ない.
理由はいろいろあるけど ご献体数とのバランスや多忙な外科医の時間的制約ということもある.
自分自身のことでいえば,外科医になってから,手術の技術を習得するために 献体を使わせて頂いたのは,1992年にBaltimore のJohns Hopkins University でのCadovor courseに参加したのが最初だと思う.
とにかく驚いたのが,いわゆる Fresh cadavor とよばれる,お亡くなりになったばかりの献体が用意されていたこと.
切ったら,赤い血がでるんじゃないの っていうくらいのレベル(もちろん出ませんが・・)
しかも準備された器具は,解剖用の粗雑なものではなく,まんま手術用の器具を使ってのトレーニングコースだった.
いや これじゃあ 米国の外科医に,スキルの点でも解剖知識の点でもかなわないじゃん・・・
ほぼ生身で練習されたら どんどん上手くなるに決まってるわ・・・と思った.
そんな背景もあって,このコースは今井先生をはじめ東北大スタッフのご厚意で成り立っている すごくありがたいコースなんです!
ガチでモーターを使って,アナトミ スキル リカバリーショット が学べる.
知識と経験がどんどん積み上げられる.
外科医になって35年にもなる アタシみたいなロートルでも まだまだわかってないことがあったんだ! と教えてくれる.
ほんとありがたいです.
ちなみに アタクシは知りたいテーマが臨床の中から生じてくるので,教育の傍ら,毎年それを確認させてもらってます.
今回も あれとこれとそれが わかったよ!! そーだったのか!
(写真はすべて東北大形成外科から提供されたものを使っています)