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どこに所属してるってこと

ちょっと前の冬のオリンピックをみてて、国旗の下で競技をするって どういうことなのかなって思った.
なぜって 国旗を選べない選手がいる一方で,少なくともふたつから選べる選手がいたり,国家に事情のある選手は,国旗が無いまま参加してるから.

それにいろんな競技をみてても,なんか,激アツな戦い ってよりも,お互い讃え合うとか 高めあえる喜びを共有するとかっていう場面を目にすることが多かったような気がする.

そんなこともあって,そもそもオリンピックが掲げてきた国家間の競争という構図が,希薄になってる気がした.競技を使ったイデオロギー闘争じゃなくて より純粋に競技を楽しむっていう感じかな.

で ふと 形成外科のことも考えたんだ.

形成外科って不思議な診療科で,未だに定義が困難なんだよ.
もちろん こんな感じのことをやってる っていうのはあるんだけど,一般の方にはどーにも理解できないと思う.

たとえば褥瘡や潰瘍という領域と,美容という領域は,どちらも形成外科だし,なんなら指の怪我とか食道の再建とかも 形成外科・・・・(いや 脈絡がなさすぎるって・・・ほんと)

でもこのところは,美容外科が大っ嫌いな形成外科医や 潰瘍にはゼッタイに関わりたくない形成外科医,指の解剖知識ゼロの形成外科医,食道の縫合法にはこだわるけど皮膚はステープラーな形成外科医などがいて,大きな学会とかだと まあカオスなんだわ.

こんな診療科なんだけど,かつては1人の形成外科医が 再建から外傷,潰瘍,美容外科まで一通りやることは珍しくなかった(私もそんな形成外科医のひとり).だから形成外科という文化を,それぞれが共有していたと思う.

しかし診療科として独立するようになり,それぞれの形成外科医がささやかな専門性を主張しだした頃から,妙な競争というか内戦みたいなカオスが始まったような気がする.

形成外科っていう診療科を 一つの産業あるいはサービス業として考えてみれば,それぞれがちいさな御旗の下でコンペするより,高め合えること喜びとして進めて行った方がいいと思ったんだ.

カルチャーはいっしょなんだから
サブカルっぽいけどね(笑)

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