やっぱそっっかーーっぁ!
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おもしろい論文をみつけた.
インド,バンガロールの歯科系のグループから.
バンガロールといえば 10年ほど前に一度いったことがある町だ.
当時から 精密機器を含むハイテク工業が盛んな町だった.
(町っていっても1000万近い人口なんだよ〜 インドだよ〜)
で その内容は スクリューの特性についてのCADモデルによるシミュレーション検証.比較はセルフドリルとセルフタップについて.
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self-drillingとself-tapping はその名の通り 下穴なしに打ち込めるネジか,下穴が要るか という違い.
下の絵のように (a)が self-tapping (b)が self-drilling となる.
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アタシは ずっと self-drilling を使ってる.
理由は
- 下穴を開ける手間がなく 時間を短縮できる
- 上顎など薄い骨では 下穴を開ける操作がデリケートすぎる
- 厚い骨,硬い骨のときは1mmで下穴を開けると 無理なく入る
- 状況を選ばない操作性のフレキシビリティが抜群!
もちろん 欠点もある.刺入するのにちょっとコツがいる(慣れればどってことないけど・・)とか,6mm以上のスクリューは刺入の抵抗が高いとか・・・ま,たいしたことない・・
で,結果はどうだったかというと
「self-tappingのほうが,骨に対する負荷と変形の度合いが大きかった」というもの
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やっぱそっっかーーっぁ! って感じなんだけど そもそも一外科医の印象だったからね・・きっちり数字にしてくれて ありがとー!ってとこだわ.
In our opinion, self-drilling screw system will find broad acceptance in the fields of craniomaxillofacial surgery in future.
彼らも言ってるように プレートのずっこけとかを経験したことのある外科医なら セルフドリルを一度ためしてみるのもいいかもよ.