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タイムカード

来月から、タイムカードを押すことになった。
医師の勤務状況がほとんど把握されていないことに対する、労働基準監督署からの指導によるものだ。

これまでは、勤務簿に印鑑を押すだけだったのだが(といっても秘書が押してくれる)、いよいよ時間の管理だ。
ということで、一部医師側の反発を招いている。

私は、賛成の立場だ。(面倒だけど)

なぜなら、
1.労働時間が長いことを、きちんとした数字で残せる。
2.たかが勤務時間で、労働の質が評価されるはずがない。
3.そもそもイマドキ、出勤簿の判子で労務管理している企業などない。

不思議に思うのは、こうした時間管理に対し強いアレルギーを示す人の多くは、これまで不平もあまり漏らさず、長時間労働を受け入れてきた医師たちだ。
時間を記録すれば、おそらく数十時間の超過勤務が示されるはずだろう。

ただ、その一方で自身の裁量で勤務時間を管理しているという、ある種の自由を得ていたのだが、それがなくなるのではないかという不安が、タイムカード導入に対する反対の理由のようだ。

まあ、いずれにしても給与所得者なんだから、組織が勤務時間を把握するのは当然であろう。
しかし大学病院の場合、寄り合い組合のような組織なので統制が効きづらいというのも、問題の背景にある。

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