うち向きだった私
最近の若者は、海外にも行きたがらないし、家メシでDVDが幸せっていうし、なんというか、内向きで、チャレンジ精神に乏しくて・・
最近の年寄りによる若者像は、こんな感じだ。
そうかなぁ〜 、でも、それって普通だよなぁ、というのが、私の思いだ。
私が海外旅行に出掛けたのは、30才を過ぎてからだ。
日本で暮らしていて、なんの不自由もなかったから、行きたいとも思わなかったし、他の国の文化や人などに、たいして興味もなかった。
内向きと言われても仕方のないワカモノだった。
初めて行ったグアムの思い出は、さんざんだ。
5人掛けの真ん中のエコノミー席。
苦しい、腰痛い。
機内食をA4くらいのお膳で食べる。
まずいし、切なくなってくる。
買い物ばっかりのツアー。
田舎のショッピングモールとなんにも変わらない。
日本人だけで動く、恥ずかしいバス旅行。
果たして外国なのか沖縄なのか、わからなくなってくる。
全然通じない英語(聞き取れもしない)。
あの6年以上の勉強はいったいなんだったのか。
帰ってきて、ほっとした。
正直、二度といくまいと誓った。
それが、あるきっかけで変わってしまった。
変わったのは、必然であり、強い衝動からだった。
人は、本来、内向きなんだと思う。
変わる必要があるときに、変わる。
今の日本は、かつてより多様性にあふれている。
だから出て行く必然が減っただけだ。
そうでなければ、不自由な日常を選ぶはずがない。
私は、もっと知りたいことがあるので、出掛けるつもり。