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大人の余力

院内の医療材料の備蓄が不足して、オペができない。

病院側は、納入業者にかなりの圧力をかけているようだが、トラックもバイク便も走らないからどうしようもない。
ガソリン不足も拍車をかけているらしい。

さらには、非被災地と思われる地域からの買い注文が増えて、*1 そちらにも少しずつ回っていることもあるようだ。

ただ、一方でこれは、院内不良在庫の軽減という効率化を推し進めてきた結果であり、自らが招いた状況であるとも言える。

「効率」「カイゼン」は、無駄をそぎ落とすところにある。
無駄がなければ、当然 余力も減る。

かつて大学病院は、なんともいえない自立した「ユルさ」があった。

多少のことにはびくともしない、ゆったりとした大人の風格があった。

そういう世界観があっても、良いのではないか。

*1:なぜ、非被災地が買いを増やすのだ? たいした被災地でもない東京都下の、わずか3時間程度の停電を食らう一般家庭の主婦が、ティッシュやらカップ麺やら電池やらを買い込む行動と同じだ。 不安の連鎖と言えば聞こえは良いが、selfish なだけだ。

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