大人の余力
院内の医療材料の備蓄が不足して、オペができない。
病院側は、納入業者にかなりの圧力をかけているようだが、トラックもバイク便も走らないからどうしようもない。
ガソリン不足も拍車をかけているらしい。
さらには、非被災地と思われる地域からの買い注文が増えて、*1 そちらにも少しずつ回っていることもあるようだ。
ただ、一方でこれは、院内不良在庫の軽減という効率化を推し進めてきた結果であり、自らが招いた状況であるとも言える。
「効率」「カイゼン」は、無駄をそぎ落とすところにある。
無駄がなければ、当然 余力も減る。
かつて大学病院は、なんともいえない自立した「ユルさ」があった。
多少のことにはびくともしない、ゆったりとした大人の風格があった。
そういう世界観があっても、良いのではないか。