思考停止ワード
学会などで、それ言っちゃだめでしょ、というのがある。
それは、アメリカの○○チーム(とても有名)で否定された方法です。
それは、○○博士(とっても有名)の論文で、効果が示されていました。
本人は、解決を示したと思っているのかもしれないが、
これじゃ、みんな考えるのを止めてしまう。
ディスカッションする意味がなくなる。
そもそも、未解決だとみんな思ってるから、こうして考えているのに、
思考を止めさせて、どーする、と一人憤ることも少なくない。
さらにコメントを聞いていると、その人の虚栄心や功名心も透けて見えて、
なんだかなぁ、という気分になってくる。
問題は、こうした引用の方法だ。
引用は、医学の分野では常識で、それなくして発展はない。
しかし、それは、正しい引用という前提にある。
論文の信頼度や、データの扱い方を吟味した上での引用でないと、
単なる思考の誘導の道具となる。
それはメタアナリシスでも同じで、エビデンスレベルの検証が必要だ。
思考停止ワードの極めつけは、
「え〜実は先日、○○先生(有名、アメリカ人多し)と
○○学会(ほぼ海外)でお会いしたんですがね
その時、私におっしゃったのが、○○ということなんです。
ですから、それはやはり、あまり良くないのではないかと思うのですが、如何でしょうか」
・・・・ゆるせん・・・・