外科医とデジタルデータ
先月インドに行って以来、外科医とデジタルデータのことを考えている。
画像が「ペイント」から「データ」に変わってからも、実はあまり本質は変わっていないというのが、外科医の認識だ。
もちろん、さまざまなタイプの画像が得られるようになって、診断も手術も大きく飛躍した。
しかしその際に使う画像は、「データ」ではなく「ペイント」である。
画像を採取する媒体が変わっただけで、出力は昔と同じである。
なんだか、もったいない。
もっと手術にリンクしたデータ活用はないものだろうか、と思う。
ナビゲーションに行く前に、まだデータの使い道がたくさんあるような気がする。
幸いOsiriXという強力なDICOM Viewerがある。
杓子定規な画像に仕上げてしまう前に、もう少しデータをいじくり回す必要があるのだろう。
でも、やっぱり最後は、ペイント。
いまでも、広いテーブルと鉛筆は、手放せない。