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Cutting edge 2012

Advances in aesthetic plastic surgery meeting に参加するためNew York に来ている。

これは、Thomas Rees,Eugene Tardyらが32年前にはじめた美容外科のセミナーだ。
現在は、Daniel Baker, Sherrell Astonといった大御所がチェアマンを務めている。
今回は久しぶりに鼻の美容が取り上げられたので、参加した。

鼻のコースにはこれまで、2005にシカゴ、2008年にダラスと参加してきたので、今回は4年ぶりになる。
その頃からすでに大家の方たちが、今回も主なスピーカーなので、じっくりと進歩の具合を見せて頂いた。

いつもながらコンセプトがクリアーなのは、Guyron と Toriumiだ。
彼らのアプローチには、科学者としての目が感じられる。
できるだけアートやカンの部分を、減らそうとしている。

美容外科といえども、外科的な手技に基づいて、安全に結果を出さなくてはならない。
だからこうしたアプローチは、多くの医師に有益な情報を与えてくれる。

もちろんプレゼンも秀逸!
手間暇(とお金)が、ほんとにかかっている。

今回、争点の一つになったのが、open vs. close だ。
毎度のことではあるが、こっちの方が○○でいい、いやこっちの方が**だから良いに決まっている、といった議論がでる。
しかし双方がいろんな事例を出してきて、たいがいまとまらない。

どうなるのかな、と見ていたら、ディスカッションの最後でGuyronが、
「この中でopenをする方」「この中でcloseをする方」と、会場にいる500人ほどの聴衆に聞いた。

およそ8割くらいの参加者が、それぞれに手を挙げた。

“That’s the answer!”
といって、Guyronが締めくくった。

〜うまい!〜
(聴衆に答えを出させるのは常套手段だが、タイミングがばっちり決まった)

たしかに、この場合どっちなどという議論は不毛だろう。
なぜなら手術は、人が人にするものだからだ。
個人の技術の差や考え方、受け取り側の感覚や文化的背景など、さまざまなものが絡んだ上で成立している。
特に美容外科は、それが顕著である。

それより、今後は、もっと先のことに向かわねばならないだろう。
今回、偶然にも、makerbot との出会いもあったので、
やっぱり、こっちの方かな・・と、
ミッドタウンの上海レストランで紹興酒を呑みながら、思った。

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