1. HOME
  2. ブログ
  3. うそ

うそ

少し前に捏造論文が話題になったが、こうしたものは昔からよくあった。
学会でも、デタラメな(匂いの)発表をたまに見る。

でも、ウソや詐欺は普遍なんだろうと思う。
世界中、いつの時代にも同じような話がころがっている。

僕らも、スティングやオーシャンズ11などの詐欺もの映画が大好きだし、もうこれは人の習性と思っている。

ただ、ウソにもいろいろある。
相手を思いやる小さな嘘
お金の絡むイヤな嘘
ほら吹きの笑える嘘
虚栄の悲しい嘘

私自身は、7歳くらいに初めてウソをついた。
イヤだった、習字教室を休む理由でだ。
誰に教わったワケでもない。
でも、とても後ろめたくて、挙動不審だったのだろう。
その場でばれて、ひどく叱られた。
もう止めようと思った。

ところが、医師になったら、またウソをつかなくてはならなくなった。

癌の告知だ。

当時は、まだ患者さんに本当のことは伝えない、と言う風潮だった。
だから、病棟に行くたびに、ウソをつかなくてはならない。

「ええ、検査の結果は、すごくよくなっていますよ」
(輸血したから、データが改善しただけなんです・・・)

「このキズがよくなったら、もう退院ですね」
(これから、絶対に良くならないんです・・・)

今は、こうしたウソをつかないで済んでいる。
なぜなら、形成外科では、結果が誰の目にも見える形なので、ウソのつきようがない。

だから、とても気が楽だ。
よければ、よかったね!だし、
だめなら、ごめんなさい、と言える。

そんなところも、形成外科が好きな理由なのかもしれない。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

最近の投稿

カテゴリー