1. HOME
  2. ブログ
  3. AOCMF focused Tokyo

AOCMF focused Tokyo

AOCMF focused course に、東京歯科大学の高野教授が呼んで下さった。
今回は、Prof. Shmelzeisen, Prof. Lai, 東北大の今井先生、音羽病院の横江先生、島根大学の管野先生とご一緒させて頂いた。

いつものように、熱心な聴講生に向けて講義を行う。
で、今回、私が講義に少し盛り込んだのは、整容的なイシューだ。

顎変形症は、咬合の問題と同時に整容の問題をも含む。
どちらが大事かといった議論は不毛なのでするつもりはない。
ただ治療者は整容に対して、もっと理解を深める必要があると思う。
なぜなら、それは患者さんにとって大きな関心事だからだ。

しかし多くの医療者が、整容を扱う際に直面する根源的な障壁がある。

異常と正常だ。

医療者は、多くの場面で異常と正常とを区別して、物事をみる。
そのように教育を受けてきたし、それを判断の基準にすると正しい方向に進むことができるからだ。

しかし整容において、そのことは当てはまらない。

こうした背景から、医療者は整容に関わることに躊躇する。
あるいは疾患というお墨付きでないと、扱わない。
このことは整容を扱う形成外科医においても、珍しいことではない。

外見の問題がもたらす社会的活動の制約を憂うのなら、
このイシューと向き合わなくてはならないと思う。

そんな想いの詰まった講義は、少しばかりヘビーだったかもしれません・・

関連記事