2015忘年会
馴染みの中華料理屋さんで、忘年会をする。
カウンターと6卓だけのこぢんまりとしたお店なんだけど、どのお皿も香りがよくて、とても味わい深い。
以前の外勤先の隣に開店したのがきっかけで、通い始めてからもう15年近くになる。
このところ、ちょっとご無沙汰だったんだけど、大将はよく憶えてくれていて、
「もうこんなに大勢の先生をまとめるようになって、ねぇ」
などと声を掛けてくれる。
相変わらずお元気そうなんだけど、聞くとランチは止めてしまったという。
「仕入れなんかから自分でやってるから、もうね、体力がね」
中華料理は、火力とか鍋の重さとかで結構体力がいるらしい。だからある中華系チェーン店では、定年近くなった料理人の働き先にと、体力の消耗が少ない焼き鳥屋も始めたと聞いたことがある。
手術も似たようなところがある。
ただ、幸い今やっているものでは、2~3時間立っていられるくらいの体力があれば問題ないし、腕力を補ってくれるよい道具もたくさんある。
それに、若い頃に比べて、手術で体力が消耗されることはずいぶんと減った。医者になって初めの10年間くらいは、手術が終わったあとクタクタになることがしばしばあった。無駄に力が入っていたのか、緊張感からくる疲れなのかわからないが、このところはあんなに消耗することはない。
もう30年近くやってきたのだから、そんなものなのかもしれない。
でも、いつかは大将のように、仕事量を減らす時がくるのだろう。
それにしても、やっぱりここの春巻きは、軽くて香ばしい。
スタッフの成長ぶりを眺めてたら、嬉しくてついつい呑みすぎてしまった。