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PRS Picks 2204

PRS journal 今月のPicks

さて今月も さっそく いってみましょう!

まずは 自撮り写真でどれだけ顔の特徴を認識できているかについて

患者さんの多くが,スマホの自撮り写真を持って来て,ここをこうしたい などカウンセリング時にお話され,それはそれで具体的でありがたい.ただ問題は,その写真自体がかなり歪んでいるということ.

ほとんどのスマホのレンズは,広角レンズを搭載しているので,簡単にいえば画像の中心にあるものほど,大きく写っている.

だから正面写真で鼻が長く大きいんです! と言われても,実際とはかなり違っていて,ときどき話が合わないこともある.

そんな状況を具体的に調べたのが この論文.ここでは,一般的なスマホの規格で撮影した写真 2パターンと,50mmレンズで撮影したものとで,実長との比較をおこなってます.

で結果は,もう明らか.

スマホだと実長のおよそ4~6%ほど長めに撮影されているという結果に.
つまり自撮り写真の真ん中に鼻を置くと,とにかくデカくなる・・・というわけ.

まあ,こういうことは,患者さん自身に知って欲しいことなんだけど・・
ちなみにアタシは,さっさと自前の80mmで撮影して,それを使ってお話してます.

続いては,ボットクスの効果的な打ち方について論文.

口角挙上の一つの方法に,ボトックスがあるんだけど,解剖学的には すぐ隣にある口唇下制筋にも効いちゃうことがある.でこれをどうやって防ぐかっていう検証について カダバーを使って詳細に検討したもの.

このあたり,ちょっとアタシ的に今 ホットなんで 興味深く読ませて頂きました.
結果的には,DAOは labiomandibular foldの外側で上方が狭くなる形状にあるので,その上1/3に注入する ということ.
ちなみに アタシはRef.20 のPRSGO の論文の方が面白かったわ・・・

お次は シリコンインプラントの皮膜形成に,脂肪移植が有効に働くか? という実験論文.

結論から言えば 有意差はなかった ということ.しかしながら,炎症は統計的な有意差をもって少かったとのことでした.

たしかに脂肪移植の抗炎症作用は あると思う.ただその機序は複雑なプロセスを経ているのだろうと思う.つまり条件もかなり影響するのではないかという気がしている.臨床的には,マイナスが大きくなければ適応してもよいのかな.

 

最後は,来ました.あたらしいtip controll のコンセプト.Composite Septocolumellar Flap Approaches!! トルコから!
期待するぞっつ(笑)

読んだ・・・
う〜〜〜ん どーだろ〜〜 これ・・・

クラシカルな tripod concept の発展型のようにも思えるが なにせtripod 本体を触っていない・・・

ただ臨床写真の結果を見る限り,コンセプトは生きているようだ. 

おそらく reduction rhinoplasty かつSeptum がよく発達しており,Endonasal approach という厳しめの条件下であれば おそらく・・・おそらく・・・上手く機能するんじゃないかと・・・

アタシは ちょっと怖くて手が出せないアプローチでした.でも面白かったわ.


そんなわけで 今月のPRSでございました.

このところ ちょっと遅れ気味ではありましたが,やっぱ論文読みは 楽しいわ〜
でも Refとかリンクが便利なんで あっちこっちに飛んでしまって・・・1編読むのに なんだか異様に時間がかかるんですわ・・・(笑) 

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