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骸骨

解剖といえば 骨格標本.
いわゆる ガイコツ模型だ.

医者にとってガイコツなんて 学生のときから 見慣れてるんで なんとも思わない.

患者さんへの説明用に 診察室にも置いてあるんだけど,ときどき患者さんから

「センセー そこにおいてある ガイコツって ほんものですか?」

って聞かれる.もちろんレプリカなので

「いや これはホンモノをコピーしたプラモデルなんですよ〜」

って答えてる.

でも 実は 本物が欲しいと思ってる.
なぜなら 詳細な神経孔や眼窩周囲の骨の厚みの加減とかは ホンモノでしか知ることができないから.
しかし ザンネンながら現在 手に入れることは,ほぼ不可能だろう.

でもアタシが医師になった 1986年ころには 買うことができた.
ちなみに これがそのころ手に入れたカタログである.

ただ当時は,大学の医局にホンモノの骸骨が ゴロゴロいくつも置いてあって いつでも手に取ってみられたこともあって,わざわざ30万円も出して買おうとも思わなかった.

それから15年ほど経って,医局を離れて自分の所帯を持った際,ちょっと解剖を確認したいなと思っても,骸骨が手元にない.

そうだ,あのカタログの研究所で買えるわ と思って,電話をしたことがある.
残念ながら会社が潰れていたようで,繋がらなかった.

そんな骸骨なんだけど,今は,CTデータから簡単に自分の骸骨を作ることができる.
自分の骸骨をバッグにいれて,あちこちのクリニックを回っていらっしゃる患者さんも,多い.

生きてる間に 自分のシャレコウベを手に取ることができるなんて,まあ すてきな時代になったものだなぁと思う.

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