サポイン会議 新潟
サポイン開発推進委員会に出席するため、新潟県浦佐のプレシジョン(株)に伺う。経産省の問題解決型支援事業の補助を受け、昨年よりスタートしたプロジェクトの進捗状況報告と今後の開発戦略のためだ。
プレシジョンの本社工場は、浦佐駅から車で20分ほどの静かな山間にある。精密金属加工のトップ企業だ。(失礼ながら)なぜこんなへんぴなところに、工場があるんだろうと、フシギだった。しかし、工場なら町中にある必要はないし、流通に問題がなければどこにあってもよい。
会議では、精密金型製作の実際と様々な製材による流し込みシミュレーションの結果が出された。円錐中心からの穴のズレや、それによるバリや欠落など様々な問題が生じている。しかし何せ直径20ミクロンの円柱に10ミクロンの穴を開け、それを9本並べるという作業だ。ずれない方がおかしい。
ただ、これを克服しないことには、次に進めない。浦佐の職人さんの手にすべてがかかっているといえる。
しかし、すごい技術を持っている。合わせ金型の試作を見せて頂いたが、それぞれのクリアランスがわずか2ミクロン!1000分の2mm だよ!! 毛の入る隙間さえない。
夜は浦佐駅前の居酒屋で、新潟産業創造機構、ナノテク研究所、関係する事業所の方々と懇親会。八海山の地元とあって、4合瓶がどかどか出てくる・・・あっというまに空いて行く。独り立ちした社長たちのアツク厳しい言葉が身にしみる。
露天につかったあと、ミニマムな部屋に敷かれた布団に寝っ転がり天井を見ていたら、いつのまにか寝てしまった。