Brain talk
鹿児島大学主催のbrain talk meetingに呼んで頂いた。
「脳神経外科の常識・非常識」と題して、お話させてもらう。
医学における常識は、common sense ではなく、common knowledge である。
先達から受け継いだ様々な経験を、まずはそのまま受け取り、そしてそれを改善し、次世代に引き継ぐ。
それらの知識が common knowledge である。
しかし外科の発展は、経験値によるところが大きいため、サージャンは common knowledgeに拘泥されやすい。
徒弟制度といった背景も、加わる。
common knowledge は、医学の発展と共に生命の真理に近づいていくことが望ましいはずだ。
もらいっぱなしは、いけない。
真理に遠いと思うものがあれば、少しでも近づけて次の人たちに渡すのが、もらった者の努めだろう。