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多様性を受け入れる

インフルエンザの季節が来た。
毎年、姿形を変え、人間にまとわりつく。
厄介なウイルスではあるが、仕方がない。
なぜなら、多様性こそ自然界の摂理だからだ。

われわれの住む社会も、もちろん多様である。

さまざまな種類の人たちで、世の中が構成されている。
社会のシステムによってその構成比は変化するが、ゼロになることはない。

だから、ウイルスのような、ある種の悪も含む。
悪人もいなくならない。
もちろんそうした人がいない方が世の中のためにはよい、と思うが、
そうならないのが自然である、とも言える。

仮にそうした悪人の居ない世間を考えてみると、なかなか厄介だ。

まず正義が消え、常識になる。
ささいな悪行が、極悪と見なされる。
すべての人が聖人のような暮らしを強いられる。

今、正義を声高に叫ぶ人たちは、こうしたコントラストを引き合いに出しているだけだ。
有神論者だけが、動かない真理の正しさに、公平に従順でいる。

私の様な俗人は、多様性を受け入れた方が生きやすい。

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