自画自賛する職人ってどーよ
若手と話してた.
いや センセ,やっぱ 集客ってこと考えるとインスタですよ!
へえ〜 どれどれ ちょっと みせてよ
こんな感じです
おお〜〜 なんか でもこれって キマったチャンピオン症例だけ のっけてんじゃないのー(笑)
いえ・・まあ そうかもしれないっすけど・・(苦笑)
それに なんじゃこれ!
ど,どれですか(不安)・・・
「**のことなら症例数No1の私にお任せください.難症例を数々修正してきた経験を誇ります」だとぉ〜
イヤイヤイヤ・・・センセー こ,これはですね・・・クリニックの方から言われてて・・・
こんな安っぽいキャッチコピー 貼り付けて 恥ずかしくねーのかよ(笑)
・・・はずかしいっす・・・
このところ 周辺の若手から集客っていうことを よくきく.
もちろん 開業したのなら 患者さんが来てくださらないことには やっていけないのは わかる.
でもそうだとしても 外科医がジブンで言って良いことと ザンネンなことがあると思う.
少なくともアタシは,オレの握る鮨は世界一うまいぜ,って言ってる大将のとこには行かない.(世界一たくさん握った,100万貫達成! ってとこも(笑))
なぜなら イチバンを目指すのはもちろん大事だけれども 自分がイチバンと思ったとたんに成長が止まるから.
仮に今 旨くても 1年後は,旨くない.
少なくともアタシは 今までにイチバンと思ったことなどないし,実際,100点満点のオペができたと思ったこともない.
仮に患者さんが手術の結果に とても満足して下さったとしても,ジブンのなかでの仕上がりは せいぜい91点くらいだ.
ここは,もう少し何とかできたんじゃないだろうか という思いが 毎度 残る.
外科医は,職人でもある.技術に完成はない.
自分の尊敬するメンターは,みんな同じことを言っていたし 仕事に向き合う姿勢もそうだった.
キラキラ写真をSNSに上げて素人相手にアピールしてるヒマがあったら,論文や教科書を読んだり,仕事をまとめて発表して目の肥えた同業者に評価してもらうとか,自分のやっていることに磨きをかけた方がいい.
そういうことを 患者さんは かならず見て評価してくださる.